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歯周外科の症例

遊離歯肉移植術

( FGG : Free Gingival Graft )

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歯肉には唇を引っ張って前後左右に動かしてみると動く可動粘膜と、動かない付着歯肉があります。

角化歯肉は付着歯肉上の角化した硬くて厚い歯肉です。

頬や唇をひっぱっても動かず、ブラッシングなどの外部からの刺激抵抗性が強いので、歯やインプラント周囲の歯肉が角化歯肉であれば歯周病菌に対する抵抗性や歯磨き等のセルフケアに有利です。

 又、義歯床が可動粘膜上にあると咀嚼の度に義歯が動いて安定しません。

義歯床を筋肉の動きに連動しない非可動性粘膜の角化歯肉上に設定する事で、咬合圧に対する抵抗性と義歯安定性が高まります。

遊離歯肉移植術は角化歯肉を増加させるために、口蓋から歯肉を採取し上皮組織ごと移植する術式です。

 その他歯槽骨造成手術時に於いて、減張切開による縫合で浅くなってしまった口腔前庭の拡張手術時に、露出した骨膜上に角化歯肉を移植する事は術後の良い経過をもたらします。

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口蓋の角化歯肉採取跡は数か月で完全に再生します。

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◆歯周病治療としての遊離歯肉移植 症例

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◆歯肉の厚みや高さを出すための結合組織移植 症例 (Connective Tissue Graft)

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◆義歯の安定を図った遊離歯肉移植 症例①

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◆義歯の安定を図った遊離歯肉移植 症例②

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減張切開

骨造成手術では、骨補填をしてボリュームが増した部分を歯肉で完全に被覆し、漏れなく縫合して閉鎖する必要があります。

しかし、ボリュームアップした分、元々の歯肉では長さが足らず接合できません。

骨から剥離した歯肉は付随した骨膜に伸展性が無いため、引っ張っても伸長しません。

その際は、硬い骨膜部に水平にメスで切れ目を入れる(減張切開)ことにより、歯肉を伸展させることが出来ます。 

減張切開①.png
減張切開②.png

造成した部分を完全に閉鎖縫合するためには

減張切開による歯肉の伸展が必須です。

減張切開は歯槽粘膜部の厚くなった部分で、血管を極力損傷しないように、剥離した全層弁(骨膜を含む歯肉)の骨膜を含む非可動部にメスを入れます。

縫合部の歯肉が重なるくらいまで十分に歯肉を伸展させるよう、必要に応じて複数の減張切開を施します。

◆骨造成部を歯肉の減張切開にて完全閉鎖縫合した後に、遊離歯肉移植術を行った症例

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◆インプラント埋入+骨造成部を歯肉の減張切開にて完全閉鎖縫合した症例

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◆インプラント埋入+骨造成部を歯肉の減張切開にて完全閉鎖縫合し、後に遊離歯肉移植した症例

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◆インプラント埋入+骨造成部を歯肉の減張切開にて完全閉鎖縫合し、後に口蓋結合組織を有茎弁にて移植し、歯肉のボリュームを増大させた症例

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