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神経を抜かない治療のために
神経とは
歯の内部には,象牙質に囲まれた歯髄腔という空洞があります。その中を満たしている軟組織を歯髄といいます。
俗に「神経」といわれる部ですが、それ以外に歯髄細胞,象牙芽細胞,円形細胞,膠原線維,血管,リンパ管などから成っています。
神経,血管,リンパ管は歯根の先端にある根尖孔から身体全体へと交通しています。歯髄は、血管による栄養と酸素の供給、細胞による新生象牙質の形成を担っています。そして細菌が歯の内部に侵入するのも防御しています。神経の枝は,象牙芽細胞層を経て象牙質に入り,その表層に達していて、歯に障害を及ぼす、熱・酸・力が加わるのを知覚として抑制させます。つまり、歯を長く存続させるために必要な器官なのです。
可能な限り歯髄(神経)を温存
歯髄(俗に言う神経)を取るか残すかは、歯科医師の技術力や診療方針によって大きく異なります。
歯髄の無い歯は血液循環が絶たれ、自己治癒能力が無くなり、物理的にも脆くなります。
又、歯髄を除去して根管の治療をするためには歯の内部を相当量削らなければなりません。
さらにその大半が冠を被せる治療となるため歯の外部もかなり削除する事になり、強度や寿命が短くなります。
おまけに、手間が増えるぶん治療期間と治療費は増大しますので患者さんの立場になれば、何としてでも歯髄を温存していきたいところです。
歯髄を守る方法
MTAセメント
強いアルカリ性で細菌を殺菌
3-Mix
抗菌剤を使用したう蝕部分の殺菌による病変象牙質の再生
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