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目線で変わる舌の位置

上向き姿勢は呼吸も苦しい!

 

上向き姿勢では呼吸がうまくできないというお話。

ヒトの胸(むね)の形をつくっているろっ骨という骨は、まるでちょうちんの骨組みみたい。

鳥カゴのようにも見えるね。
なんと、そのろっ骨のカゴは姿勢によって形と大きさが変わるんだ。
ここが大事なポイント!

究極のスリム美人ホネリータさんにモデルになってもらいました。
上向き姿勢になると、ろっ骨カゴの前側が上にもち上がって、かごがふくらんで大きくなっているでしょ。

それでは、ろっ骨カゴの中に入っているおもな内臓は何か知ってる?
そう! “心臓”(しんぞう) と ”肺”(はい) 

心臓も肺も、ふうせんみたいに ふくらんだり縮んだりして、ポンプのように血液や空気を入れたり出したりするしくみになっているんだ。

心臓は自分の筋肉の力で血液を出したり入れたりするんだけど、肺には筋肉がないってみんな知ってた?

肺はろっ骨のカゴの中にパンパンにふくらんだ泡ブクみたいになっているので、 胸を抱えたりそらしたりしてかごの形を小さくしたり大きくすることで、勝手に息が出たり入ったりして呼吸ができるんだよ。 
 つまり、ろっ骨についている筋肉や横隔膜(おうかくまく)っていう筋肉が肺を縮めたりふくらませたりして、呼吸をする仕組みなんだ。

だから、上向き姿勢でいつも胸をふくらましているヒトは、少ししか肺が縮めないので、

息を全部はきだすことができない。

呼吸は酸素(さんそ)を取り入れて二酸化炭素(にさんかたんそ)を出すことの他に身体の中の熱を捨てる役割もあるので、
呼吸がいつも浅いと、入れ替わることのできない古くて熱くなった空気がたまってしまうんだ。
 熱がたまると細菌が繁殖(はんしょく)しやすくなったり、熱を捨てるためにせき込んだりするようになったりと、いろいろと身体に悪そうだね。

心臓も同じで、周りがいつもふくらんでいると縮みにくくなって、血のめぐりが悪くなってしまうんだ。

“呼吸(こきゅう)” という字は “吐いてから吸う” という順番も意味しているんだよ。
つまり、呼吸で大切なのは吸うことより、吐くことなんだ!
 
くまがい塾のみんなは、よく覚えておいてね!
 
そしてくまがい塾の合言葉、

“息は鼻で吸って、口では吸わない”

ぜったい忘れないでね!!

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