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不正成長の種類 その3

出っ歯、もっとくわしく

出っ歯には、歯が出ている場合と、周りのアゴ骨格が引っ込んでいる場合があるのだ。

教科書的な治療法

上の歯が出ているので、小臼歯を抜いて前歯を引っ込めます。

歯科医の技術で治療が進むので、治療の予測が立ちやすく、患者の努力をあまり要しません。 
 しかし、ケースによっては上アゴが極端に狭くなる場合があります。
その場合、上アゴと鼻腔は同じ骨なので、時に鼻閉が悪化する場合もあります。

口腔の容積が舌の体積よりも小さくなる場合、
・舌が歯列内に収まらなくなり上下の歯間に挟まるようになると歯が舌側に倒れ込んで、さらに歯列が乱れたり、
・口を閉じると口腔が狭いために舌がのどに押しやられ気道が狭くなったり、呼吸のために上向き姿勢が習慣化する可能性があります。

これらにより、舌が上アゴに密着できずにさらに上アゴが狭くなるという悪循環が生じる場合があります。

くまがい塾の治療法

上の歯だけ見ると下の歯に対しては出ているが、顔全体からみると目から鼻にかけての骨格(中顔面)が引っ込んでいるので、歯を抜いて引っ込めるようなことはせずに(それどころかもっと前に出す場合も・・)装置を使って周りの骨を正しい方向へと成長させます。
同時に音読トレーニングなどで口呼吸や不良姿勢などの悪い習慣を正していきます。

この治療法は一般的ではありません。概念は賛同できても、治療の難易度が極めて高いためです。
歯科医師のテクニックだけではなく、鼻呼吸・口唇閉鎖の習慣化、姿勢や身体バランス獲得のための日常生活改善など、
患者の努力を最大限必要とするのも困難とされる一因です。

その代わりに、成功すると得られるものは、歯科領域のみにとどまりません。
骨格内のスペース(腔)にゆとりが生まれ、神経・血流・細胞・呼吸等に良い環境へと改善されることにより、 
1 .鼻閉・呼吸器疾患の改善 
2. 魅力的な顔貌への成長 
3. 研究段階ではありますが、脳機能・ホルモンコントロール の改善の可能性も示唆されています。

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