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治療で変わるアゴの大きさ

歯並び治療のために歯を抜くって話、良く聞くよね。 
歯を抜くのは、アゴが狭すぎて歯が並びきれないため ・・・という理由なんだけど、
もしも歯が並ぶくらいにアゴを大きくすることが出来るなら歯を抜く意味は無くなるよね。

くまがい塾の矯正治療では、親知らず以外の歯を抜くことはめったにないんだけど

ごくまれに抜いて治療する場合もある。

そんな時に、くまがい先生がいつも気にかけている事は、
・・・矯正治療のために歯を抜いても

① 上下の歯を咬み合せた時に、口の中に舌がゆったりと収まる。 (収まらない場合は舌がノドの方に押しやられて気道をつぶすので呼吸が苦しくなってしまうから。)

② 歯を抜くことで、アゴが狭くなったり鼻閉にならない。
(逆にアゴを広げることで歯並びも鼻の通りも良くなる場合が多いよ。 上のアゴの幅=鼻腔の幅。)

③ 下あごが後ろに下がり気道がつぶれて、呼吸がしづらくなったりしない。
(これも逆に下アゴを前方位に誘導することにより呼吸を楽にできる場合もあるんだ。)

・・・ということなんだって。 

ブーちゃんたちの車にたとえて見てみよう!

神経や筋肉の写らないX-線写真と歯型のみを計測して歯並び治療の計画をたてる事は、
ブーちゃんたちが失敗したように、駐車場(アゴの広さ)と車(歯列の大きさ)の事ばかり考えて、乗る人(舌の大きさ、呼吸に必要な腔の確保など)の事を忘れていた車選びとおんなじになってしまう。

車には人が収まり、口腔には舌が収まる・・・っていうことを忘れては困るよね。

舌が収まり切れない狭い口腔や、後ろに下がって気道を圧迫する下アゴの位置は呼吸や姿勢に大きな悪影響を及ぼすので、単に歯がキレイに並べばいいってもんではないんだね。

矯正診断用のX-線写真だと、頭の中は空っぽに見えるけれど、
MRIで見ると頭の中は脳がぎっちり、口の中は舌がぎっちり詰まっているのが良くわかるね。 

矯正治療をする時は見た目ばっかり考えていないで、中身の事も考えないとね。

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